Edelweiss Brass Orchestra
18th Regular Concert




第1部:Conceptual Stage from SF Screen Music

「来るべき世界」

Narration

1. from"2001:A Space Odyssey"Also Sprach Zarathustra(Richard Strauss)〜
The Blue Danube(Johann Strauss)


2001年・・・21世紀
その言葉には、遥か彼方の未来のような響きがあった。
人類は宇宙飛行を実現し、地球ではロボットをフルに活用した快適な生活が営まれる・・・
そう、それはまるで、かつて手塚治虫が描いた世界。
果たして私たちを待ち受けているのは、明るく希望に満ちた世界なのか、あるいは、破滅へと突き進む道なのか。

1940年代に、SF作家アイザック・アシモフは
「来たるべき世界」を想定して、「ロボット工学3原則」を提唱した。
1・ロボットは、人間に危害を与えてはならない。
2・ロボットは、1に反しない限り、人間から与えられた命令に従わなければならない。
3・ロボットは、1・2に反しない限り、自分の身を守らなければならない。
未来の世界で、ロボットは人間にとって、忠実な僕となるのだろうか?
それとも、反乱を企てる恐るべき敵となるのだろうか・・・

2. from "Terminator2 :Judgment Day" Main Title(Brad Fiedel)〜
from"Robocop" Main Title(Basil Poledouris)



かつて、作家ジョージ・オウエルが描いた「1984」の世界は、高度なテクノロジーに管理された独裁社会であった。
が、現実には何事もなく、既に12年の歳月が流れている。

しかし、文明が進み、高度にシステム化された社会には危険がつきまとう。
個人の自由は制限され、プライバシーや人権は剥奪される。

・・・近未来のある国で、コンピュータが犯罪者のコードネームをひと文字間違えるというミスを犯し、無実の男が事件に巻き込まれていく。
管理社会に身を置く彼の心には、いつも恋の歌、ユートピアの調べが響いていた・・・

3. from"Brazil" Brazil(Ary Barroso)



科学が進歩し、神の領域にまで踏み込むバイオテクノロジーの世界・・・
あるいは、母なる星を汚す環境汚染・・・
人類の発展の名のもとに進められる生態系の破壊の先に、果たして我々の”明るい未来”は存在するのだろうか・・・

巨大産業文明が崩壊してから1000年後・・・
サビとセラミックに覆われた荒れ果てた大地には、有毒ガスを吹き出す巨大な胞子植物の森が、人類の生存を脅かしている。

そのわずかな隙間、「風の谷」に暮らす少女の目には、どんな世界が映っているのだろう・・・

4. from"Nausicaa" Tori no Hito(Jo Hisashi)



今年8月、アメリカ航空宇宙局NASAは、「火星にかつて生命が存在した痕跡がある」と発表。
11月7日には、火星探査機「マーズ・グローバル・サーベイヤー」を打ち上げた。
果たしてこの地球以外に、知的生命体は存在するのだろうか?

遥か太古の昔から、人は星空を仰ぎ、様々な神話を生み出してきた・・・
神が集い、あるいは戦いを繰り広げた舞台。
そして、人類が宇宙に飛び出すことが出来るようになった現在、そこにはどんな世界が広がっているのだろうか・・・



5. from"Star Wars" Atar Wars Medley(Jhon Williams)



「来たるべき世界」。1933年、イギリスのSF作家H.G.ウェルズによって書かれた”未来小説”のタイトルである。
今、あなたは、どんな「未来」を思い浮かべているだろうか・・・
悲観的に考える必要もない。しかし、人に委ねるべき事でもない。

アメリカのコンピュータ科学者、アラン・ケイは、こう語る。
「まず、あなたのイマジネーションを膨らませること。そこに生まれたイメージが、未来になっていくのだから」と・・・

そう、未来を創っていくのは、我々自身なのだから・・・

2001年まで、4年と1カ月。
21世紀は、もう、すぐそこまで来ている・・・



"Zarathustra Again"

Narration "FUKUSIN!"



6. Sweet Beet(Eiji Sasaki)


Production Note


演奏会の模様


Reqest&questions edel@music.email.ne.jp
ジャンルを越えると、新しいサウンドが見えてきた。
Edelweiss Brass Orchestra
Established 1978




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